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Visual Studio とか C# とかが好きです

Python 実行環境を整えて Python のコードを書いてみる (全部まとめ)

今日はみんな大好き Python をやっていこうと思います。

この記事では IronPython を試す、無印 Python を Visual Studio で整える、生 Python を実行する、の 3 種をやってみます。

IronPython

IronPython 実行環境を整えます。

■ .NET をインストール

IronPython は .NET や .NET Framework で動作するとのことです。
今回は .NET がすでにインストールされている環境なのでここの作業はありませんでした。

■ IronPython をインストール

GitHub からダウンロードします。公式サイトにも Download の項目はありますが、GitHub へのリンクが掲載されています。

今回は、

  • IronPython.3.4.1.zip

をダウンロードしてみました。

■ 実行方法

ダウンロードした .zip を展開して \IronPython.3.4.1\net6.0 の ipy.bat を実行します。

■ スクリプトファイルの実行方法

先の ipy.bat に引数として渡します。

■ Python を書いてみる - スクリプトファイルの作成

こんな感じで書いてみました。

import clr
clr.AddReference("System.Console")
import System
System.Console.WriteLine("Hello, .NET!")

これを test.py という名前で保存してみます。

■ 実行

ipy.bat test.py

■ 実行結果

Hello, .NET!

実行できました。

■ 詰まったところ

最初全く実行できなかったのですが、参照していた情報が古く、Python 2 系の書き方で書いていたようです。
というか検索でヒットする情報ほとんどがそう。

File "<stdin>", line 1
SyntaxError: invalid syntax

といったエラーで解決に時間がかかりました。

参考にさせていただきました

Console クラスを使うところについて、次のサイトを大いに参考にさせていただきました。

無印 Python (Visual Studio 環境)

IronPython 実行環境を整えてコードを書いてみました。しかし、人によってはちがうそうじゃない、ということもあるかもしれません。

というわけで、無印 Python の環境を整えてみます。

■ Visual Studio インストーラーを起動する

Visual Studio を未だインストールしていない方はインストーラーをダウンロードして実行してください。
インストール済みの場合は、Visual Studio の メニュー > ツール > ツールと機能を取得 をします。

visualstudio.microsoft.com

■ ワークロード

ワークロードで Python 開発 をチェックしてインストールまたは変更します。

オプションの Python 関連も全部チェック ON にします。


このチェックをつけずにいると、プロジェクトを実行しようとすると次の表示が出て実行されません。

We didn't find any interpreters
Installing a Python interpreter will let you run your project, and will include useful libraries and tools. 

Download and install Python 

※ 補足

Python ネイティブ開発ツール はなくても良さそうです。容量が大きいので OFF もいいかもしれません。

■ Python アプリケーション

インストールまたは変更が済んだらプロジェクトを新規作成。今回は Python アプリケーション を選んでみました。

前回と同じコードを書いて実行してみます。

import clr
clr.AddReference("System.Console")
import System
System.Console.WriteLine("Hello, .NET!")

実行時エラーになりました。

No module named 'clr'

■ Python のコードを書いてみる

改めて今度は Python のコードを書いてみます。

print("Hello, Python")

■ 実行

実行できました。

対話型実行をする (IronPython)

先日スクリプトを実行した ipy.bat をただ実行すると対話型の入力になります。

> .\ipy.bat
IronPython 3.4.1 (3.4.1.1000)
[.NETCoreApp,Version=v6.0 on .NET 6.0.26 (64-bit)] on win32
Type "help", "copyright", "credits" or "license" for more information.
>>> import clr
>>> clr.AddReference("System.Console")
>>> import System
>>> System.Console.WriteLine("Hello, .NET!")
Hello, .NET!
>>>

対話型実行をする (Visual Studio)

メニューの ツール > Python > Python インタラクティブ ウィンドウ です。

>>> print("Hello, Python!")
Hello, Python!
>>> 

生 Python

これまで、IronPython や Visual Studio の中で Python を実行してきました。

でも、違うそうじゃない、という人もいると思います。というわけで生 Python を実行してみます。

■ Visual Studio の Python 環境を整える

以前の記事の Visual Studio での Python の環境が整っているものとします。
そうすると実は Python.exe がインストールされている状態なので、直接実行できます。

■ Python.exe の場所

Visual Studio のメニューの ツール > Python > Python 環境 を選択します。

表示された中で Python.exe のパスを確認します (右クリックからコピーもできます)。

■ 実行

実行してみます。

> Start-Process -FilePath "C:\Program Files (x86)\Microsoft Visual Studio\Shared\Python39_64\python.exe"

Python 3.9.13 (tags/v3.9.13:6de2ca5, May 17 2022, 16:36:42) [MSC v.1929 64 bit (AMD64)] on win32
Type "help", "copyright", "credits" or "license" for more information.
>>> print("Hello, Python!!")
Hello, Python!!
>>>

簡単ですね。

簡単ですね。