C# のコードを書く際に、Visual Studio と DevKit と GitHub Copilot のどれを信じて使っていけばいいのか、迷いますよね？わかります。ということで簡単に比較してみましょう。

■ 検証コード

こんなコードをそれぞれに改善してもらいます。

int[] array = new int[] { 1,2,3};
List<int> list = new List<int>();
for(int i = 0; i < array.Length; i++)
{
    list.Add(array[i]);
}

■ Visual Studio

こんな感じで提案を受け、マウス操作で受け入れていきます。
こうなりました。

using System.Linq;

var list = (new int[] { 1,2,3}).ToList();

気になるところはあれど、自然ないいコードですね。C# になじみます。これを基準に考えていきましょう。

■ DevKit (Visual Studio Code)

DevKit は Visual Studio Code を C# について Visual Studio 化する拡張機能といった感じのものです。
ライセンスは Visual Studio です。Visual Studio が使える人が使えます。（仕事で使う際には Visual Studio のサブスクリプションライセンスが必要です）

こんな感じで提案を受け、マウス操作で受け入れていきます。

こうなりました。

using System.Linq;

var list = (new int[] { 1,2,3}).ToList();

Visual Studio とそん色のない、いいコードです。いいですね。
普通に使えます。万が一、Visual Studio の使えないところにいても安心です。

■ GitHub Copilot

こんな感じで /fix スラッシュコマンドで提案をしてもらいましょう。

プロンプトはこんな感じで。

C# の機能を使いこなして C# らしいコードにしてください

こうなりました。

int[] array = { 1, 2, 3 };
List<int> list = new(array);

結構違和感のあるコードが出てきましたね。微妙かもしれません。

■ GitHub Copilot (Claude 3.5 Sonnet (Preview))

モデルが変わると Preview 版のモデルに変更して /fix してみましょう。

こうなりました。

int[] array = { 1, 2, 3 };
List<int> list = array.ToList();

まだ違和感はありますが、通常のモデルよりかなりいいですね。

■ 結果を GitHub Copilot に評価してもらう

コードの提案が 3 つ出ました。人が見ればまあ善し悪しの判断はつくでしょうが、好みもあります。そこで公平に AI に評価してもらいましょう。

■ 問い合わせプロンプト

int[] array = new int[] { 1,2,3};
List<int> list = new List<int>();
for(int i = 0; i < array.Length; i++)
{
    list.Add(array[i]);
}

という C# コードに対して、3者がそれぞれ Fix コードを提案しました。それぞれのコードを評価してください。

using System.Linq;

var list = (new int[] { 1,2,3}).ToList();

int[] array = { 1, 2, 3 };
List<int> list = new(array);

int[] array = { 1, 2, 3 };
List<int> list = array.ToList();

■ 結果 GitHub Copilot

評価
提案1
長所: 簡潔で読みやすい。System.Linqを使用しているため、コードが短くなる。
短所: using System.Linq;が必要。varを使用しているため、型が明示されていない。
提案2
長所: 簡潔で読みやすい。System.Linqを使用していないため、追加のusingが不要。
短所: 特に無し。
提案3
長所: 簡潔で読みやすい。System.Linqを使用しているため、コードが短くなる。
短所: using System.Linq;が必要。
結論
提案2が最もシンプルで、追加のusingも不要なため、最も優れた提案です。

自分のコードが最適と主張してきました。

■ 結果 GitHub Copilot (Claude 3.5 Sonnet (Preview))

GitHub Copilot
Let me analyze each approach step by step:

Original Code (Baseline)

Manual array initialization
Manual list population using for-loop
Most verbose approach
Lower performance due to loop
Approach 1 (Using LINQ):

Pros:
Concise one-liner
Uses LINQ functionality
Cons:
Requires LINQ import
Creates temporary array inline
Approach 2 (Using constructor):
Pros:
Clean and modern C# syntax
Efficient constructor usage
Explicit types
Cons:
Requires C# 9.0 or later
Approach 3 (Using ToList()):
Pros:
Clear and readable
Common C# idiom
Works in all C# versions
Uses LINQ extension method
Recommendation: Approach 3 is the best balance of:

Readability
Maintainability
Widely understood
Good performance
Standard C# practice
This matches your current code, so it's already optimal.

自分のコードが最適と主張してきました。

全然、評価になりませんね......。

■ 使い分けが肝心

まあ、というわけで要は使い分け、ということですね。GitHub Copilot は理由も教えてくれるので参考にとてもなります。Visual Studio の出すコードが一番なじみます。Visual Studio でも GitHub Copilot は使えますし、Visual Studio、使えるなら使っていきたい、というのが結論ですかね？

rksoftware

Visual Studio とか C# とかが好きです

Visual Studio と DevKit と GitHub Copilot はどれを使うといいのか？